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【総評】 キノの旅 -the Beautiful World

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 ≪下記の作品を評価対象に含めます≫    放送開始:2003年04月~
◆キノの旅 ~ the Beautiful World(第一作:2003年)
◆キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series(第二作:2017年)
---{▼概要}-------
『キノの旅 ~ the Beautiful World』は、電撃文庫から刊行されている時雨沢恵一のライトノベル、またこれを原作とするアニメ、ゲーム、ドラマCD作品。関連作品に著者自身によるセルフパロディである『学園キノ』がある。シリーズ累計で820万部を超える電撃文庫の大ヒットシリーズのひとつである。2003年4月よりテレビアニメ第一作として全13話が放送、制作はA.C.G.T.。第二作は2017年10月よりLercheが制作、全12話。第一作より14年ぶりのアニメ化となった。
旅人のキノが相棒でモトラドのエルメスと旅をしながら、様々な国を巡るという短編、1話完結型のファンタジーである。
(wikipediaより)
---{▼感想 ※第一作}-------
世界は美しくなんかない。
そしてそれ故に、美しい。

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電撃文庫の人気作。放送から13年を経てようやく視聴するに至りましたー。バイクで様々な国を旅する物語というのは知ってたけど、寓話チックなお話なのね。老若男女問わず考えさせられる不思議な世界観の国々。非情な内容が大半ですが、ほろ苦い程度の後味に思えるのは、ロードムービー物の恩恵でしょうか。あとキノが女の子なのも最初知りませんでした。かわいい。
以下、各話ごとの感想になります。


< --- ▽ここから下はネタバレあり▽ --- >



本作は会話からしてもう寓話っぽいですよね。台詞を朗読しているかの様なシンプルな演技です。シンプルと言えば、合間に挿入される副題のロゴ等がとっても簡素でしたねw それらも含めて寓話っぽい。様式美に近い何か。
1:人の痛みが分かる国
相手の気持ちが理解できてしまう液体金属を飲んだ国。SF風味で、切ない別れ。第一話にして、私的に一番好きなエピソードでした。
2:人を喰った話
吹雪で遭難する男達の為に兎を狩る話。救えなかった命、奪った命、加担した後悔。残酷で嫌なお話ですね。キノが1番格好良い回。
3:予言の国&伝統&悲しい国
悲しみを歌う詩人と、その歌詞が予言として伝わった話。おまけの猫耳国。どれも根元には”滑稽さ”があって面白い。でも最後はやるせない気持ちになりました。
4:大人の国
キノの過去。12歳になると手術で”大人”にさせられる話。子供に見せたらトラウマを負うレベル。これ以降キノの少女性の虜に(笑)
5:レールの上の三人の男&仕事をしなくていい国&多数決の国
かなり皮肉の効いた、人生についての教訓話3本立て。児童図書にどうですか。
6&7:コロシアム(前・後編)
2話連続。殺し合いのトーナメント戦に参加させられる話。キノのガンアクションが見所。この話だけ毛色が違う気がする。
8:魔法使いの国
少女が飛行機を発明する、本作唯一嫌味のない爽やかな話。国間の技術格差が開き過ぎだと嫌味を言ったら負け。
9:本の国
執筆を禁止する国。批評家=作品を貶して偉くなった気でいる者=人の楽しみに水を差す亡者。…耳が痛い!「本の快楽は自分一人の中に閉じ込めておく物」の言葉が印象的。
10:機械人形の話
機械人形を名乗る老婆の話。老婆の死も悲しいが、研究成果である人形達も死を選ぶのが悲しいなぁ…。研究に意味はあったのか。
11:彼女の旅&賢者の話
後味の悪い皮肉な話2本立て。殺し殺され無意味な旅を続ける彼女達。後半は、感情を失った男が死の直前に騙されていた事を知り感情を取り戻してしまう話。不幸&不幸。
12:平和な国
戦争の代替案は他部族の虐殺ゲームだったという話。非情ここに極まれり。しかし人間の本質を鑑みれば決して馬鹿にできない。キノは何を思ったでしょうか。
13:優しい国
4日後に岩漿に飲み込まれる国。第4話をなぞらえた展開に『まさかキノ死ぬのか』とヒヤヒヤしました。最終話にこれを持ってくるのはニクい・・・そして虚しい。

最終話にて、
”ボクは 旅を やめない”
『これからどうしようか。どうしようか悩み続けようか。』 と、あるように、キノは悩み続けることの大切さを説いています。本作を見て、何だかよくわからなかったと思考停止してしまうのは勿体無いですね。

原作ではこういう話(○○の国)が幾十とあるんですね!そりゃ大ヒットシリーズにもなるわ!

蛇足:
エルメスのモデルは『ブラフ・シューペリア』ってバイクらしいです、あれ最高に格好良いですね!エルメスに乗って放浪の旅がしたいぜー!

---{▼感想 ※第二作}-------
キノが可愛くなってる……( ゚д゚)ポカーン
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第二作と言っても続編ではなく、リメイクした傑作選の様な感じ(第一作と被っているお話がある)。前作とどちらを見るべきか……と問われると迷うところです。個人的には第一作の方が雰囲気があって好きですが、第二作の方が圧倒的に見易いです。こういった絵柄と演出が求められる時代なのか……とジェネレーションギャップを感じずにはいられませんでした(笑)。
ただ内容と言いますか、楽しみ方は前作と同様ですね。ストーリーに没入するのではなく、一歩引いてテーマ性を楽しむ、そんな作品です。
以下、各話ごとの感想になります。

1:人を殺すことができる国
殺人が禁止されていないが、国民全員で自衛する国。安全な国かどうかは中々考えさせられるところ。
2:コロシアム
殺し合いを観戦する国民に殺し合いをさせてEND。前作は盛り過ぎ、今作は削り過ぎ。
3:迷惑な国
通行止めをする国と、それを横切る移動式の国。どっちも迷惑でしたというオチ。大味だけど割と好きなエピソードでした。
4:船の国
劣悪な環境でも抜け出すことをしない、支配される民衆達の国。閉鎖社会の愚かさを描いたシニカルな話。
5:嘘つき達の国
互いに嘘を付くことで関係を維持している元革命家と家政婦。不穏なタイトルに反して素敵な話。
6:雲の中で
毒草と生き残った奴隷の話。生と死を分けるのはほんの些細な違い。
7:歴史のある国
かつてキノの師匠と相棒が訪れた国。汚職警官相手に暴れまわるギャグ回。痛快。
8:電波の国
凶悪犯罪は電波のせいと信じて疑わない国。シズが最後に残した助言が実にスマート!
9:いろいろな国
短編集(山賊達の話・徳を積む国・料理の国・ティーの願い・美しい記憶の国・アニメなあとがきの国)。「あとがきのアニメ化が夢です!」と原作7巻で書いていた作者の夢が叶った!
10:優しい国
前作最終話にして、人気の国ランキングで1位のお話。宿屋の娘さくらちゃんを前作で演じていたのが悠木碧さん(今作のキノ)という素敵なキャスティング。
11:大人の国
前作第4話のエピソード。比較すると演出の違いが解り易い。
12:羊たちの草原
放たれた闘羊にキノが襲われる話。ほぼほぼギャグ回でしたねw


含蓄のある第一作と、ライトな作風の第二作。好みが分かれるところですが、評価自体は大差無し。総評グラフ値も敢えて変更しないでおきましょうか(怠慢)。

--▼【総評*1行表】----
脚本演出作画人物音楽構成
754657
満足度ランク【BB】!!
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Comment

  • 河原
  • URL

どうも、初めまして

僕はアニメから入って原作を読んで、この作品のファンになった口です。
あんまりアニメ向けの作品じゃないですが、
アニメスタッフのみなさんの素晴らしい働きで、かなり面白くなってましたね。
作画や音楽も原作の雰囲気に合ってたと思います。

ちなみにご存知かもしれませんが、
アニメだとコロシアムの回のゲストに過ぎないシズと陸ですが、
原作では彼らはキノとエルメスと対をなす、もう一組の主人公なんですよ。
またキノのお師匠様が若い頃に相棒と旅をしてた頃の話もあります。
彼女が多くの人に感謝され、同じくらいの人に恨まれる理由がよくわかりますw

それとキノの旅は短編の映画も二本あって、その内の片方
「キノの旅 何かをするために -life goes on.-」は
少女キノがお師匠様の元で修行をしていた時期が見れますよ。

  • ぶっきら
  • URL

今更”キノの旅”の感想を書いてコメント貰えると思ってなかったので嬉しいです。ありがとうございます。
コロシアムの回のゲストの件、知りませんでしたー(゜д゜)そういったスピンオフめいた話もあるんですね!映画版もいずれ手を出してみたい・・・評価も高いみたいですね。
ただ本当に文章映えする作品ですので、アニメのイメージを持ち込んで原作を読むのが一番楽しそうですね。久々に購買意欲が上がりました。ありがとうございます^^

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