
言葉に出来ない。 放浪息子 最終話のぶっきら感想と総括。

非常に感想が書きづらい作品でした(良い意味で)。
だって、キャラの心情がとても繊細に描かれていて、文章にまとめようとすると自分の中で脆く崩れてしまいそうだったのです。
感情も人間関係もスッキリしなくて、成長期独特の儚い日々が、水彩風味な作画にマッチして、胸がキュッとなるような…そんな雰囲気に惹きこまれる作品でした。
テーマは性や成長について・・・なんですかね。
にとりの「女性になりたい」という想いや、女装という行為が物語の中で徐々に増えていくのですが、実はその裏で、にとりが男らしく成長するさまが描かれているのだと思いました。
そして最終回で、女装して行う倒錯劇に勇気を持って一歩踏み出すというシーンで終わりました。
にとりは男性的な面と女性的な面を持っているけれど、それは決して矛盾していることではない、異常なことではないんだ!と、優しいイメージの作風と相対して、強く訴えてくるような強烈な作品でした。
不思議ですね。この作品で描かれる様な事は実際には体験してはいないはずなのに、どうしてこんなに主人公達に入り込めてしまうのでしょう。
何度だって味わいたい作品ですね。
満足度のランクは【A】です!
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