

≪下記の作品を評価対象に含めます≫ 放送開始:1999年04月 |
◆十兵衛ちゃん -ラブリー眼帯の秘密-(1期:1999年4月~放送) ◆十兵衛ちゃん2 -シベリア柳生の逆襲-(2期:2004年1月~放送) |
江戸時代初期の剣豪”柳生十兵衛”の死から300年――中学2年の少女・菜ノ花自由は「ぽちゃぽちゃのぷりんぷりんのぼんぼーん」であるという理由から、2代目柳生十兵衛にいきなり指名されてしまう。自由は嫌々ながらも授けられた「ラブリー眼帯」を付けた途端、天下無双の剣の達人「十兵衛ちゃん」へと変身するのであった。
---{▼感想}-------
未だに一押しの変身ヒロイン剣劇!!です。
・・・私事ですが、初めて見た深夜アニメでした(笑)ので、非常に思い入れ深い作品です。・・・正直そこまで話題を集めた作品ではないと思いますが、それにしてももっと評価されていいのになーと本当に未だに思ってます。

荒唐無稽なギャグから、切れ味抜群アクションへ!
本作の魅力のひとつとして”唐突に始まるバトル”が挙げられます。
主人公・菜ノ花自由はいわゆる"戦いたくない系"の変身ヒロインなので、意図せず巻き込まれる形で戦闘が開始します。しかし一度始まってしまえば、その剣さばきはまさに切れ味抜群!敵を一掃するまでのテンポが良い&メインテーマが格好良すぎて最高なのです。
殺陣の作画レベルは、15年経った今でも最高峰だと確信しております。(※個人的な感想)
ギャグに関しては、面白い類のネタではないです(笑)
軽いタッチのテイストで、テンポ良く展開する感じです。
各回の本編後の予告パート(?)にて、制作スタッフが低予算であることをネタにしていますが、実際に低予算だった様です。チープながらエネルギッシュな作風から、血反吐を吐きながら仕上げたであろうことが窺えます。

本当に良い作品なんです・・・
#無言で好きなアニメのシーン載せて何RTくるか #十兵衛ちゃん pic.twitter.com/D76IWYWZmK
— ぶっきら (@bukkira_ya) 2016年9月17日
言い遅れましたが、本作は結構シリアスな内容です。
先に申しあげたように、自由(十兵衛ちゃん)は"戦いたくない系"の主人公。変身するのが嫌で嫌で仕方なくて、その心の葛藤も描いております。アンバランスな感じが魅力的。
また、男子学生との距離感がグッド。 と言うか、あんまり相手にしていない(笑) でもこの歳の女の子ってこういうものだよね。
”葛藤”といえば、変身ヒロインものの作品に於いてここまで”父親の葛藤”を描いた作品は稀有ではないだろうか。
うろ覚えなのですが、たしか十兵衛ちゃんのパパの職業はゴーストライター。終盤では十兵衛ちゃんの戦いを見届ける役目を努めます。意外と重要なキャラですね。そんなところも注目です。

余談。
作画的には、第1期はともかく、第2期は今見ても見劣りしないんじゃないかなぁ・・・。
あと、1期と2期で異なる点といえば十兵衛ちゃんの声ですね。
1期の声優(小西さん)は声優業から引退。下手だけど愛着の湧く良い声だったので、変わったのがショックでしたね。
しかししかし、2期のCVは今ではすっかり大御所の堀江由衣さん。彼女が演じたキャラは山ほどあれど、私の中では「ほっちゃんといえば十兵衛ちゃんやろがいっ!」なのです。
隠れた同士が沢山いることを切に願う・・・(笑)
--▼【総評*1行表】----
脚本 | 演出 | 作画 | 人物 | 音楽 | 構成 |
8 | 8 | 10 | 9 | 10 | 8 |
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